半年留学inダニーデン

私がニュージーランドに語学留学をしようと決めたのは、友人が留学していたのがきっかけでした。私は、将来海外で生活したいという夢は持っていましたが、歯科技工士の専門学校に通い就職して2年ほど経っていたので、仕事を辞めたり休んだりすることもなかなか難しく時間が過ぎてしまいました。

しかし、その間に少しずつお金を貯めて念願の語学留学をすることができました。留学した場所はニュージーランドの南島にあるダニーデンという学生の町でした。友人がダニーデンの大学に通っていたことや、以前に一度ダニーデンを２週間ほど訪れたことがあったので全く分からない場所よりは安心できると思い選びました。

ダニーデンは坂の町で、たくさんの坂道があり、世界一急な坂と名前の付いた急な坂もありました。またオタゴ湾やビーチもあって非常にきれいな町でした。

近くの高台から見た風景

町の中心部から車で10分弱のビーチ

ダニーデン駅
　
　
ダニーデンでは、語学学校の紹介でホームステイをしました。ステイ先は、町の中心部からバスで１０分ほどの静かな住宅地でした。ステイ先は老婦人とマレーシアからの留学生がいました。できるだけ家でも英語を使って上達できるようホームステイを選びました。

実際にホームステイでは、老婦人に料理を教わったり一緒に家事をしたりする中で日常会話を学ぶことができました。また、週末は日本料理やマレーシアの料理を交替で作り色々な食べ物を楽しむこともできました。毎日学校へはバスで通学したので、バスの乗り方も覚え、色々なところにバスで行けるようになりました。近所には公園や、パン屋さんなどがあり、休みの日には、公園で読書をしたり、友達と散歩に出かけたりしました。
　

ステイ先の近所にあった高校

学校は、オタゴ大学に付属している語学学校（オタゴランゲージセンター）に通いました。大学へ進学するためのコースや通常の英語上達のコースなどコースも豊富で、大学内の図書館などを自由に使うこともできるので選びました。私は４月から９月の終わりまで学校に通いました。月曜日に初めて学校に行き、レベルチェックや学校の説明を簡単に受けました。私は通常のコース（General course）を選びその中で初級クラスでした。

午前中は主にリーディングやライティング、英会話などの授業が中心で、午後は学校外でのアクティビティやロールプレイなど実践的な授業が多くありました。宿題も毎日あるので、授業が終わる３時過ぎには大学の図書館へ行って宿題や、その日の授業の復習をしました。簡単なクイズや小テストがあることもあったので、その時は友人に聞いて勉強しました。

クラスは１０人から１５人程度で、私よりも若い高校を卒業したばかりのような留学生が多かったです。出身国は様々で、東南アジア、中東の学生も多くいました。日本人も常に数名いました。

授業は、ペアやグループで会話をすることも多く、またクラスのみんなの前で自分たちが調べたものを発表するような授業もありました。一番驚いたのは、他の学生たちが非常に積極的に話すことでした。同じレベルのクラスなのでみんな英語がそれほど上手とは言えませんが、片言の英語でも身振り手振りで自分の国の文化や意見を一生懸命発表していました。

正直、私は積極的に発表することができず、特に最初は英語がうまく話せないことも非常に恥ずかしく感じてしまい、黙ってみんなの意見を聞いているだけでした。それでも、先生が発表の機会を与えてくれたり、ペアやグループの友達が私の英語を一生懸命聞いてくれたりして、少しずつ私もクラスの中で発言ができるようになりました。少しずつ発表できるようになると、必ずしも完璧な英語を話さなくてもコミュニケーションがお互いに取れれば良いということに気づきました。

そして、少しずつ話ができるようになると学校以外の場所で友達と会うことも増えました。何度か食事に呼ばれて、その国の食事をごちそうしてもらうこともありました。

英語以外に話す言葉も文化も宗教も異なる友達と、色々な時間を過ごすことは本当に貴重な経験でした。お互いに英語がうまく伝わらなくてもジェスチャーや写真などを用いて、お互いの国のことを伝え合うこともできました。そのような時に、本当の英語の重要性を感じ、また英語でコミュニケーションが取れることを嬉しく思いました。

週末に中東の学生に招待された夕食会
　
　
私にとって、語学学校で一番大変だったことは積極的に発表することや英語を使うことでした。最初は町へ出かけても自分の英語が通じるのかが不安で、いつもドキドキしていました。

バスの乗り方はなかなか慣れずに、違うバスに間違えて乗ってしまったこともありました。そんな時も、周りの人に聞くことができずに、一人で困り果てることが多くありました。友人が同じ大学内にいるので、困ったときには助けてもらいましたが、できるだけ自分でやる努力はしました。

もともと、あまり社交的な方ではないので、最初はクラスの中にとけこむのも時間がかかりました。先生もクラスメイトも本当に親切でしたが、自分で１歩を踏み出すことができずになかなか友達もできず悩んだ時もありました。そのような時でも、サポートシステムが充実していて相談できる先生がいて、また各授業の先生も毎回声をかけてくれたり、励ましのコメントをくれたりしました。

今回の留学で、一番良かったことは毎日勉強する英語を使って自分で生活ができたことです。

最初は友達やホストファミリーに頼ってばかりで自分でランチを買うこともできませんでしたが、徐々に英語を学ぶ中で買い物もスムーズにできるようになり、課外活動のダンスレッスンに参加したり、ダニーデンの観光地へ出かけたり自分で存分に楽しむことができました。

また、ランゲージエクスチェンジというシステムが大学にあり、これは自分の母国語を相手に教える代わりに、相手が違う言語を教えてくれるというものでした。私は、そこに登録してすぐに現地の女性とレッスンを始めました。その人は、４０代の女性で、日本で働いた経験もあり、多少の日本語が使える人でした。

彼女とは週に１回構内のカフェで１時間程度会って、日本語と英語で色々な話をしました。私たちはすぐに打ち解けて、ダニーデンを案内してもらったり、彼女の家に招待されたり楽しい時間を過ごすことができました。また、私の英語の上達にも非常に役立ったと思います。このように、自分で１歩踏み出すことで、たくさんの新しい出会いを経験し、その中で自分を成長させることができたことが一番大きな収穫だったと思います。

帰国する時に、ランゲージエクスチェンジをした彼女からもらったお土産
　
　
そして、ランゲージエクスチェンジをした彼女が、出身地のセントラルオタゴ地方を進めてくれ、友人と数日間旅行をしました。

ダニーデンとは異なる景色が広がり、ワイナリーやパズルワールドなどを観光しました。語学留学が終わりに近づいた時期だったので、入場チケットを英語で購入したり、ワインのテイスティングも英語でスムーズにできたりしたので、自分の英語の上達を少しだけ感じることができて嬉しかったです。全ての観光地を巡ることはできなかったので、次回はそのような場所も行ってみたいと思います。

ワインのテイスティングをしたワイナリー
　
　

不思議な体験がたくさんできるパズルランド
　
　
初めてのことをするには勇気が必要です。失敗することも多くありますし、全てが自分の思い通りにも進みません。それでも、挑戦して失敗をして、少しずつ成功を重ねる中で見えることもたくさんあります。

お金では買うことのできない出逢いもたくさんあります。実際に世界中の人と友達になり、その国のことを知ったり、理解したりすることは本やインターネットだけでは学べません。

また、海外で生活し日本の文化を紹介したり伝えたりする中で、日本の良さを改めて知ることもできます。私は今回６か月の語学留学をしましたが、英語を少し学んだことでワーキングホリデイにも挑戦したいと思うようになりました。憧れや夢だったことが、実際に１歩踏み出すことで実現できるものに変わるのです。

語学学校のクラスメイトには大学進学や専門学校進学を目指している人や起業を目指している人も多くいました。色々な可能性が無限に広がると思います。６か月という限られた時間の中で私の英語が急にネイティブのように上達したわけではありません。それでも、たくさんの人と出逢い、日本では経験することのできない多くの経験をしたことは私にとって貴重な財産になりました。

これから語学留学を考えている方には、ぜひ最初の１歩を踏み出して新たな道を開いてほしいと思います。
　
　

映画のような風景のセントラルオタゴ　実際に幾つかの映画の撮影場所になった

« 30歳からのワーキングホリデーを振り返って Unique New Zealand 体験談 »

NZで人気の語学学校を生徒様の声とエージェントの目線でランキング！

人気学校ランキングの詳細はこちら

---